岐阜県社会保険労務士会 会長 三由久夫からの挨拶

事業主様へ

さて、社会は電子・科学等、様々な技術の進歩と共に常に変容をし続けております。
そのような状況の中、労働社会においては、サービスや生産性の向上、あるいは生活の質の向上という両立を目指して、企業も国も対応に余念がないものと言えるでしょう。

ではこれからの、特に中小企業経営において、果たしてIoTやAIにより構築されたICTを導入さえすれば、労働生産性やWLBが満たされるのでしょうか。答えはNo,だと思います。

企業は人によって支えられています。社員や従事者がやる気を出さなければ、また、出せるような経営をしなければ会社は現状維持、すなわち後退局面は否めません。
私たち社会保険労務士(社労士)は、政府が’17年より目指すデジタル・ガバメント化に遅れることなく対応するために、それぞれの事務所のソフトウェア体制を拡充させています。一方、社会保険労務士会連合会は企業や自治体に向け、「労働条件審査」や「労務監査」の実施を推進しており、岐阜県会もそれに沿って進行しているところです。
これにより企業等のコンプライアンス改善にも寄与することになり、社員のモチベーション向上にも繋がるものと思っております。

さらに、「働き方改革」の柱の一つ「同一労働・同一賃金」で求められる、正規社員と非正規社員の間の不合理な待遇差の解消に向けても、社労士は電子技術では置き換えられない見識を活用し、また研鑽を重ねることで、必ずやその役割を担えるものと思っております。

 

会員の皆様へ

この度の就任にあたり、昨年、制度創設50周年を迎えた歴史の重みを歴代会長に感じると共に、浅学菲才を地で行く私でありますので、皆様のご支援なしでは到底この役目は務まらないものと心得ております。 ここに、改めまして皆様のご奨励をお願いするものでございます。